メールマガジン「ベトナム株情報」　
VOL.120
2011.3.22

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CONTENTS

01. 日本の大地震、鉄鋼価格の上昇要因に
02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
      （2011年3月14日～2011年3月20日）
       ベト株特集
03. 噂のうわさ話
   　HVG（フンブオン水産）、NAV（ナムベト水産）

04. サイゴン・街角風景
　　天井扇（Quat Tran）

01. 日本の大地震、鉄鋼価格の上昇要因に

日本の大規模地震と津波を受けてアジア市場における鉄鋼価格は
上昇する可能性が高いと予測されている。12日付カフェエフが報じた。

日本の主要港の一部が閉鎖されたことにより鉄鋼輸入に支障が出る
可能性がある。洪水被害の克服・インフラ再建設向けに日本国内での
鉄鋼需要の増大が見込まれ、日本から世界市場向けの鉄鋼供給量は
減少する恐れがあると予測されている。

JFEホールディングス、日鉄住金鋼板は大地震の生産計画への影響は
まだ評価することができないと発表した。

また、マッコーリー・セキュリティーズのColin Hamiltonエコノミストは、
日本は東南アジアへの鉄鋼の輸出国であるため、日本からの輸出が
減少することで東南アジア地域の鉄鋼価格は上昇する可能性が高い
とコメントした。

02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
（2011年3月14日～2011年3月20日）

このコーナーでは、前週のベトナム株情報（www.viet-kabu.com）の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ・ベト株特集・

高EPS・低PERの銘柄が多い
[2011/03/14 16:47 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/vietselect/110314022258.html

カフェエフの統計結果によると、株価収益率(PER)が5倍以下の銘柄は
70を数えるが、その内、1株利益(EPS)が5000ドン以上の銘柄が
全体の3分の2を占めている。

注目すべきは、経営生産活動が好調で、EPSが1万ドン以上にも関わらず
PERが5倍以下に留まっている銘柄である。例えば、トゥリエム都市開発[NTL]の
EPSは1万7300ドンであるがPERは3.5倍に留まっており、ベトナムコンテナ[VSC]
の場合はEPS1万5100ドンに対してPERは4.3倍である。

軟調な相場が継続した2010年、多くの投資家は株価が3万ドン以上の銘柄は
上昇余地が低いと考え、安価な銘柄に投資を注力する傾向が強かった。
このことから、利益成長率が上昇しているにも関わらず流動性が
低いために株価が下落した優良銘柄は多い。

また、ビナミルク[VNM]及びハウザン製薬[DHG]のPERはそれぞれ9.0倍、
8.4倍になっているが、流動性は低いままであった。要因は海外投資家と
国家資本投資経営総公社(SCIC)の保有率が9割近くを占めていることから、
市場で売買される株式数が限られているためである。

現在、ホーチミン証券取引所における時価総額上位20銘柄の平均PERは
16倍であるが、ビンパール[VPL](PER：80倍以上)、バオベトグループ[BVH](PER：60倍)、
マサンインベストメントグループ[MSN](PER：20倍)、ペトロベトナムファイナンス[PVF]
(PER：26倍以上)等を除けば、市場の平均PERはおよそ8倍と分析されている。

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2 位 ・ベト株特集・

ラオス中央銀行、基準金利を据え置き
[2011/03/15 13:56 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/laos/110315012012.html

ラオス中央銀行(BoL)のポーペット・カムポーボン総裁は、ラオスはインフレが
進行しているが基準金利を据え置くことを発表した。

ポーペット総裁は、ラオス政府がインフレ上昇率を国内総生産(GDP)成長率より
低くする方針を打ち出していることを受け、インフレ上昇率がGDP成長率を
上回るまではインフレ対策を実施するつもりはないとコメントした。

また、インフレ抑制には基準金利の引き上げを通じて金融引締めを
実施するのではなく、生産コストを削減出来る環境を用意すべきと述べている。

ラオスの消費者物価指数(CPI)は2010年半ばから連続して
上昇している(▽5月：前年同期比+4.77％、▽6月：前年同期比+4.94％、
▽7 月：前年同期比+6.82％、▽8月：前年同期比+7.98％、▽9月：前年同期比+8.14％)。
これを受け、ラオス中央銀行が基準金利を引き上げたことにより2011年1月のCPIは
10月の7.87％から6.06％に下落している。

3 位・ベト株特集・

カンボジア証券市場、決済通貨は現地通貨リエル
[2011/03/15 12:58 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/cambodia/110314020712.html

カンボジア証券取引委員会(SECC)はカンボジア証券取引所(CSX)の取引通貨が
リエル建てとなる見込だと明らかにした。12日付ベトストックが報じた。

現在、銀行預金、融資などカンボジアにおける金融取引の90％はドル建てである。
SECCによると、政府と中央銀行はカンボジアがドル化から脱却するため
通貨リエルの流通量を増やすために努力しているとコメントした。

海外投資家は、証券取引における決済通貨をリエルとした場合、
リスク評価が困難になるため、SECCに対して証取開設の初期の段階ではドルを
使用するべきだと主張していた。

SECCによると、発行市場では通貨リエルを使用するものの、
企業間交渉によってドル建ての決済も可能となる。
また、カンボジア株式市場の開設後3年間はドル建ての決済も認可した。

03. 噂のうわさ話

※くれぐれもお取り扱いにご注意ください！！
現地投資家は何を考え、何に基づいて投資をするのか？いろいろと推察しながら、
しかし、あくまでも「噂として」お楽しみください。

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たものから「ベトナム株情報」が独自に選んだ、おもしろい噂を組み合わせて掲載
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ベトナム現地投資家のうわさ話・HVG（フンブオン水産）、ANV（ナムベト水産）の巻！
(2011年3月22日発行ベトナム株通信第1314号)
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■HVG（フンブオン水産）■↑、■ANV（ナムベト水産）■↑

米商務省(DOC)が2008年8月1日～2009年7月31日までの期間に
適用していたベトナム産チャ魚(ナマズの一種)に対する反ダンピング税率を
0％に引き下げた。DOCは2010年9月にフィリピンとベトナムの飼料価格や
人件費などを含む製品原価を比較対照した上で、上記期間に適用する
ベトナム産チャ魚に対する反ダンピング税率を130％と発表していた。
しかし、今回ベトナムの養殖条件により類似しているバングラデッシュの
データに基づいて税率を算定し直した。

アメリカはベトナムの大型貿易相手国で、対アメリカチャ魚輸出額のウェイトは
極めて大きいため、反ダンピング税率の引き下げは
HVGやNAVなど大手チャ魚生産業者にとって大きなアドバンテージになると言える。

04.サイゴン・街角風景

毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「天井扇（Quat Tran）」です。

ホーチミン市は今一番暑い季節です。
気温は32～34度くらい。

外国から来た人にはむっとする暑さだと思いますが、
日本の夏に比べ湿度が低いので、慣れてしまえば
想像されるほどの厳しい暑さではないと思います。

日差しの下は確かに暑いけれど、汗が止まらないということはないし
日陰に入ればすっと体感温度も下がります。おまけに風は割と涼風。
日本の夏のような無風で陽炎がたつような暑さとはちょっと違います。

また、住宅は概して天井は高く、田舎ですと窓以外にも空気穴が
あったりと風通しのよい造りになっています。
イコール、埃が積もりやすい、ということでもありますが。

南部は一年を通して気温が高く、寒い日は数えるほど。
そのため、扇風機は必需品で一般家庭においても
このような天井扇(シーリングファン）が備え付けられている
ことがよくあります。

しかし、掃除が大変。
大抵どの家にも長ーい長ーい梯子があって、
それを引っ張り出して男子に拭き掃除をさせます。

まあ、これも年２～３回やれば多いほうでしょうか。
やっぱり面倒臭いんですね・・。

因みに、ベトナム語のQuatは扇。

Quat ｔran;：扇天井（天井扇）
Quat may：扇機（扇風機）
Quat tay：扇手（団扇・扇子）

となります。

（photo by babatman）

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今回は、ここまでです。

最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベトナム株情報」をよろしくお願いいたします。

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